放射線部

業務内容

最先端の画像診断機器(128列マルチスライスCT、1.5テスラMRI、一般撮影、マンモグラフィ、等)を用いて、放射線診断専門医が病変の有無や質的診断を行っています。

診療放射線技師は、各種画像検査において装置の品質管理を行ない、放射線被曝をはじめとする安全性に注意を払い、疾患に適した撮影を行なっています。

適切な検査と画像診断により、当院の各診療科にて迅速に治療が行えるよう連携するとともに、患者様が安心・安全に検査を受けられる温かい撮影環境をめざして業務を行っております。

また、近隣の病診連携医の先生方からの依頼検査、当院人間ドックおよび自治体の検診の画像検査も行なっています。

           

診療放射線技師 12名

関連資格

  • 医療画像情報精度管理士 1名
  • 放射線管理士 1名
  • 放射線機器管理士 1名
  • X線CT認定技師 1名
  • 検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 1名
  • 第二種放射線取扱主任者 1名

主な機器紹介

一般X線撮影装置
RADspeed PRO (SHIMADZU)

一般X線撮影装置 RADspeed PRO (SHIMADZU)

島津製作所製一般撮影システムRADspeedPro style edition GLIDE Classを使用し内科・外科・整形外科・泌尿器科など一日に数多くの撮影をしています。

検査までの準備を短縮することができる“オートポジショニング機能”や“上下連動機能”などを用いて、より良い検査を待ち時間が少なくなる様務めています。

また従来のフィルムの代わりにフラットパネルディテクタを使用することにより、低被曝な検査を心がけています。

乳房X線撮影装置
Senographe Crystal Nova (GE)

乳房X線撮影装置 Senographe Crystal Nova (GE)

マンモグラフィ検査では撮影台の上に乳房を乗せ、圧迫板で挟み薄く伸ばした状態でレントゲン撮影を行います。乳房を薄くすることで被ばくを少なくする、乳腺を広げて乳がんを見つけやすくするなどの効果があります。

当院は2022年5月よりGE社製マンモグラフィシステムSenographe Crystal Novaを導入しました。

マンモグラフィ検査について

上半身のみ専用のガウンに着替えていただき、撮影時もそのままガウンを装着して行います。

診断しやすい良い画像を撮るためには、乳房の後ろにある大胸筋も一緒にはさみこんで、乳房を薄く引き延ばすことが重要です。

乳房を片方ずつ圧迫して撮影していきますが、この圧迫で人によっては痛みを強く感じる場合があります。

痛みが強い方は圧迫の調整が可能ですのでお申し付け下さい。

生理後3~10日ほどの間は乳房が柔らかくなっています。

この間に検査を受けることをおすすめします。また、撮影は女性スタッフのみで行いますので気になることがありましたらお気軽にご相談下さい。

骨密度測定装置
PRODIGY FUGA (GE)

骨密度測定装置 PRODIGY FUGA (GE)

骨密度検査とは、骨粗鬆症や代謝性骨疾患の診断に役立ちます。骨密度を数値化することで骨密度の減少を早期に発見し、骨粗鬆症の適切な予防と治療を行うことが可能となります。

当院ではGE社製 PRODIGY FUGA(全身用X線骨密度測定装置)を導入しました。

この装置では、微量なX線を用いたDXA法にて検査を行っています。

測定に使用するX線は極めて微量で、通常の胸部X線の約1/6程度で撮影が可能です。

近年増加している『サルコペニア』と呼ばれる筋肉量の減少による身体機能障害の検査にも対応しています。

X線CT装置
SOMATOM X.cite (SIEMENS)

X線CT装置 SOMATOM X.cite (SIEMENS)

CT検査とは、X線を使って身体の断面を撮影する検査です。短時間に広範囲の撮影をし、体内の様々な病気を発見することができます。

当院ではSOMATOM X.cite(SIEMENS製)を導入しました。

FAST 3D Cameraを用いた患者ポジショニングにより、患者様ごとに画質と被ばくを最適化します。

『Tin Filter Technology』と呼ばれる最先端の技術は、被ばくを大幅に低減することが可能です。

タブレット端末を使用することで、検査開始から画像配信までの一連の検査ワークフローを効率化することができます。

その結果、患者様の待ち時間短縮にもつながっています。

MRI装置
Prodiva 1.5T (PHILIPS)

MRI装置 Prodiva 1.5T (PHILIPS)

MRIとはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略称で、非常に強い磁力と電波の力によって人体の様々な部位を、任意の方向から撮像可能な診断装置です。

特徴として、放射線被曝がない、あらゆる方向の断面像が得られる、造影剤を使用せずに血管を描出することが出来る(一部の血管を除く)などの長所があります。

欠点として、検査時に大きな音がする、検査時間がCT検査に比べて長いなどの欠点があります。

当院では1.5T MRI装置、Prodiva 1.5T CX(PHILIPS社製)を導入しました。

この装置はフルデジタルシステムを搭載しており、従来システムと比較して短時間で高画質な画像を撮ることが出来ます。

また最新の高速撮像技術(Compressed SENSE:CS)を使用でき、従来よりも大幅に撮像時間を短縮することが出来るようになりました。

検査時間が短くなることで、患者様の負担を軽減することが出来ます。

検査時の騒音を和らげるため、ヘッドフォンを装着して検査を行っています。

これらの最新技術を駆使し、信頼できる画像診断情報の提供と、患者様の負担軽減を両立します。

血管撮影装置
Trinias B12 (SHIMADZU)

血管撮影装置 Trinias B12 (SHIMADZU)

心臓カテーテル検査とは、足の付け根や上肢の動脈や静脈から心内腔や冠動脈に細く柔らかい管(カテーテル)を入れて、圧力の計測、冠動脈の狭窄度、不整脈の原因などを調べる検査です。検査により異常がみつかれば、経皮的冠動脈形成術やカテーテルアブレーションなどの治療を行います。

当院では、心臓血管撮影装置Trinias B12 (SHIMADZU製)を導入しました。最新鋭の平面型X線検出器(FPD)を搭載しており、カテーテルを用いた高度な血管内治療の際に、より少ないX線で高解像度の画像を描出可能です。

バイプレーンシステムを採用したことにより、一回の造影剤の注入で2方向の撮影が可能になり、従来のシングルプレーンと比較すると造影剤の使用量を半分程度に抑えることができ、患者様の被曝を低減するとともに検査時間を短縮できます。

撮影室内、操作室にはそれぞれ大型1面モニタを設置しており、その場の状況に合わせて自由に画面レイアウトを変更可能です。

さらに、Xperswing機能、StentBoost機能など、心臓血管に特化したアプリケーション機能も充実しています。

その他の機器

そのほかにも以下の機器を設置しています。

  • 回診用X線撮影装置
    Sirius Starmobile tiara airy (FUJIFILM)
  • X線TV装置
    FLEXAVISION F3 (SHIMADZU)