循環器内科
診療科紹介
循環器とは、血液を身体に循環させる器官のことであり、主に心臓、動脈、静脈のことを指します。
循環器内科の診療対象も主に心臓、動脈、静脈となります。
循環器疾患により脳、心臓、腎臓、肝臓などの重要臓器、四肢などへの血流が不十分になれば様々な障害が生じます。
動脈硬化に起因する心筋梗塞、狭心症、末梢動脈疾患のほか、心不全、不整脈、肺血栓塞栓症、深部静脈血栓症などに対し、検査、治療を行っております。
また高血圧症、高脂血症、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病の管理が重要で、特に糖尿病診療に力を入れています。
診療内容
生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病)
微小血管、大血管障害といった慢性合併症を起こさないために生活習慣病のコントロールが重症です。
当院は糖尿病専門医、循環器専門医を有している医師も常勤しており、背景疾患を考えたうえでの血糖コントロールや、インスリン治療の導入も行っております。
今後は糖尿病教室も開催していく予定です。
虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、下肢閉塞性動脈硬化症
外来での心電図、ホルター心電図、ABI、超音波検査に加え、冠動脈CT(128列)、心臓MRI(1.5T)での冠動脈評価が可能です。
アンギオ装置を備えており、冠動脈造影検査、経皮的冠動脈形成術、末梢血管形成術を行っております。
不整脈
外来での心電図、ホルター心電図、運動負荷検査に加え頻脈性不整脈に対してカテーテルアブレーション(心筋焼却術)での根治を目指した治療、徐脈性不整脈に対してペースメーカー植え込み術を行っております。
心不全
心不全とは心筋梗塞、心臓弁膜症、心筋症といった心臓機能低下による病態ですが、治療は薬物治療、カテーテル・外科的治療に加え、食事療法、運動療法、生活習慣の改善などの多面的なアプローチが必要です。
必要に応じて入院精査を行い、個々の患者様に適した治療を提供していきます。
当科を受診される患者様へ
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高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病のかた
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虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)が疑われるかた
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生活習慣病を有し、運動や歩行などの際に胸痛が出たり、圧迫されたような感じ、息苦しい症状がある。
*安静時に症状が続く場合は早急な治療が必要です。
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下肢閉塞性動脈硬化症が疑われるかた
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歩行をしていると下肢がだるくなり歩けなくなる。
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足が冷たく、足の傷が治りにくい。
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不整脈疾患が疑われるかた
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突然脈が速くなったり、遅くなったり不規則になる。
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前兆もなく気を失うことがある。
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心不全が疑われるかた
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歩いたりすると息苦しくなったり、夜に寝ていると息苦しくなり、目が覚める。
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両足が浮腫んだり(特に夕方)、体重が急に増えてきている。
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外来で可能な検査
- 心電図検査
- 血圧脈波測定検査(ABI)
- 心エコー図検査/経食道心エコー図検査
- 頸動脈エコー図検査/下肢動脈/静脈エコー図検査
- ホルター型心電図検査
- 運動負荷検査
- 大動脈/下肢動脈CT造影検査
- 心臓/冠動脈CT造影検査
- 心臓MRI検査
入院で行う検査・治療
- 冠動脈造影
- 経皮的冠動脈形成術
- 末梢血管形成術
- 電気生理学的検査
- カテーテルアブレーション
- ペースメーカー植え込み術
- 下大静脈フィルター留置術
- 回収術